平成28年(2016年)熊本地震における聴覚障害者関連の情報(1)
2016年(平成28年)4月14日21時26分(JST)頃に、熊本県熊本地方を震源とする、マグニチュード6.5(暫定値)、最大震度7の地震が発生しました。
さらに、その28時間後の4月16日1時25分頃には、同じく熊本県熊本地方を震源とする、マグニチュード7.3(暫定値)、最大震度6強の地震が発生しました。
熊本県、その近県で被害に遭われた方、また亡くなられた方への祈りを捧げます。
※以下、被災したきこえない方々の情報や、被災時に役立つ情報など様々なことをまとめました。
<被災地の状況:熊本県の友人知人からの情報>
現在、熊本県のろう者福祉協会などで協会理事関係者たちが特に被害が大きい地域に出向いて状況調査中とのこと。
今は人体優先、そして人命救助優先のため、今は外部に向けて情報を提供する余裕はあまり持てないとのことです。
そして手話通訳者自身も今は自分のことで精いっぱいの状況のため、県外の手話通訳者に頼っている状況だそうです。
そして熊本で今分かっている情報としては、被災し避難所生活を送っている聞こえない方々は数十人、しかしどこの地域のどこの避難所にいるかはまだちゃんと把握できていないそうです。
つまり、個人としてのつながりで「○○さんは○○にいるらしい」などの情報は分かるけど、それが個人単位のため、団体としての情報はまだまとまっていないということだそうです。
地域の状況としては、ライフライン(水・電気・電話など)が遮断され水道から水が出ない地域や電話ができない地域もあるとのことです・・
一日も早い復旧をお祈りしております。
<今、きこえない方々が困っていること>
・避難所でテレビの字幕がつかないため情報が分からない
・テレビの字幕はついていても、首相会見などの放送に字幕や手話ワイプがないため分からない
・避難所ではアナウンスばかりで困る
・手話通訳者が足りていない
・ライフラインが切断されているため、各地のきこえない方々の情報が分からない
・友達の安否が分からないので心配している
・・・・etc
これらに関しては、今、ろうあ連盟など様々なところが努力中だそうです。
焦らずに現地の方々にお任せするのも良いかもしれません。
<もし自分が被災したら・・・?>
1:被災したきこえない方々に必要な情報
2:避難所などでのきこえる方々に伝えたい、「きこえない方々に対してのサポート」
3:きこえるきこえないに関係なく、すべての人に伝えたいこと
・・などの情報をまとめてみました。
◆のところは、文字をクリックすればリンク先に行けます
◆聴覚障害者の災害対策はどんなものが?避難所ではどうしてるの?
主に、災害時に聞こえない方々が困ること、聞こえない方々が求めてること、また、聞こえる方々はどうやってサポートすればありがたいのかなどを書いています。
みなさんにとって今後の参考になりますように。
【周りに支援が必要な障がいのある方はいらっしゃいませんか?】
熊本の避難所のあちこちで聴覚障がい者がおられると思いますので、動画のシェアをお願いします。聴覚障がい者が孤立しないように作った動画です。ご協力お願い致します。
◆熊本地震に関する聴覚障害者関連の情報 全日本ろうあ連盟より
色々と情報が流れてきますので、時々こちらのほうもご覧下さい。
◆障害者ドットコムニュース > 熊本地震で被災された皆様、障害者・要介護者の避難所、透析施設をご確認ください
熊本県内の災害時の各避難所、透析施設がありますので、ご確認をお願いします。
◆「熊本地震」でメガネにお困りの方へのお知らせ メガネの三城 熊本本店 熊本市東区下南部3丁目1-43 TEL:096-385-1711
避難される時に、眼鏡をかける時間もなかったという方もおられると思います。
眼鏡がなくて不便という方は上の眼鏡の三城様へどうぞ。
人工内耳・補聴器用の電池をご希望の所に無償でお届けします。
人工内耳・補聴器用電池の希望サイズを写真を参考に指定し、郵便番号、住所、名前、連絡先携帯電話番号等を batt@h-tachi.com に送信してください。
熊本聾学校では窓が割れたそうです。
<避難所などできこえない方々がいたら・・・>
1:まず、筆談をお願いします。
自分の字が汚いから恥ずかしい・・なんて気にしないでください。
自分の字が汚いからと筆談してもらえなかったら、その方が悲しいです。
2:相手の障害の程度が分かったら、なるべく相手の要望に合わせてください。
(例えば、人によっては補聴器だけで人の話が聞き取れる人もいますが、逆に補聴器をつけていても「音」しか分からず、人の話は聞き取れない人もいます。
人によって障害の程度・コミュニケーション方法はバラバラです。
必ず、相手に確認してからコミュニケーションをとってくれるとありがたいです。
3:後ろからの声かけは全ての聴覚障害者にとって分かりにくいです。
なるべく、肩をトントン叩いて呼びかけるようにしてください。
4:下記の表のように、「指文字」があります。
この表を見ながらコミュニケーションも良いかもしれません。
【健常者の方へ】聴覚障がいをお持ちの方へは音声での誘導は困難になります。
口を大きく開いてゆっくりとした動き(唇の動き)と指文字や携帯の画面での物資配布場所への誘導が必要です。音声案内の際はご協力をお願いします。
被害に遭われた方への物質援助などについては、不要だ!と思われる物や何もわからなまま色々な物を送ることはやめてくださいね。
また、無理して土地勘のない方が聴覚障害者の知人、友人を助けたい!!と思って現地に行かれることも今はお控え下さいますようお願いします。
画像はこちらからです。
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