中国共産党大会で、習近平国家主席の3時間半の大演説を見事に交代もせずに手話通訳した女性がいました。

財津公美さんからの投稿です。

中国共産党大会で、習近平(シー・ジンピン)国家主席の3時間半の大演説を見事に交代もせずに手話通訳した女性がいました。

中国では、専門の手話通訳人材が不足しているもようです。

日本では、1人で10-15分で行うのが普通ですが、これは中国の手話通訳者がどれだけ足りなくて大変なのかがよくわかる話ですね。

しかし、これをきっかけに中国でも「手話通訳者(士)」について注目されるとよいですね。

2017年10月23日、北京晩報は第19回中国共産党大会で習近平(シー・ジンピン)国家主席が3時間半の大演説を行う中で最も頑張った「影の功労者」を紹介した。
中国や世界が注目する中で居眠りはおろか休憩や水分補給もせず、黙々とテレビ画面の端っこで仕事をこなした女性がいる。それは、手話通訳を担当した周曄実(ジョウ・イエシー)さんだ。
周さんは北京市東城区にある特別学校の校長を務めている。これまでにも中国中央テレビ(CCTV)の番組や「両会」、前回の共産党大会といった重要な場面でのテレビ手話通訳をこなしてきたベテランである。しかし今回の「任務」は、これまでにないほどの長丁場だった。「今まで2時間を超えた手話通訳はなかった」と語る周さん、事前に関係者みんなが2~3時間程度だろうと予想していたが、ふたを開けてみれば3時間半。記事によると、中国メディアにおける生放送の同時手話通訳史上最長記録だという。
無事、習主席の大演説を通訳しきった後は、「肩や腰が非常にだるく、もう立っていられないほど疲れた」という。周さんは自身が「話題の人」になったことについて、「中国では専門の手話通訳人材が不足しているので、こうして注目してくれることはとてもありがたい」と笑顔で語っている。(翻訳・編集/川尻)