小説「デフ・ヴォイス/法廷の手話通訳士」と「弁護側の証人 デフ・ヴォイス新章(仮)」の紹介です。

「手話通訳士」は、こんにち様々なところで、聞こえない人と聞こえる人のつなぎ役として大変必要な(重要な)存在という認識が深まってきていると思いますが、実際に、「法廷」や「警察での尋問」などで法が絡む場面での「手話通訳士」には「法」に関する知識がないと聞こえない人の理解度に合わせて100%伝えることが出来なかったりします。

法廷での手話通訳保障運動が出来たきっかけは、「蛇の目寿司事件」という悲しい出来事からです。

「蛇の目寿司事件」(じゃのめずしじけん)

そんな法廷での「手話通訳士」と「聞こえない人」をとりまくミステリー小説があります。

丸山先生の「デフ・ヴォイス/法廷の手話通訳士」、来春2月に刊行される予定である「弁護側の証人 デフ・ヴォイス新章(仮)」  (東京創元社)は、今までにないミステリー小説で、聞こえない人も聞こえる人も年齢を問わず、「コーダ」「聴覚障害者」「手話」「コミュニケーション」「法」とは何か?を考えさせられる1冊だと思います。

聴覚障害者の方と話したくて手話を勉強中の方、知らない世界をもっとみてみたい!と思われている方には大変お勧めします。

また、冒頭でお話しました、「蛇の目寿司事件」についても、きちんとした情報保障がなされていない中での被告に対する尋問、調書、裁判などがどのような酷いことであったのかは、多くの方にも知ってもらわなければならないと思います。

「デフ・ヴォイス/法廷の手話通訳士」を読まれたことがない方は、ぜひ手に取ってみてくださいね!

【特別読み切り】丸山正樹「弁護側の証人 デフ・ヴォイス新章」

※一部がWebで読めますが、全編は来春2月に読めますよ! http://www.webmysteries.jp/special/maruyama1710.html

入り方がわからない方はこちらです。

https://yondemill.jp/contents/29355?view=1

◆コーダ(CODA ; Children of Deaf Adults)

聞こえない親をもつ聞こえる子どものこと。

両親が聞こえない場合でも、お父さま、お母さまのどちらかが聞こえない場合でも、 聞こえる子どもは、みんなコーダです。