大分県聴覚障害者協会の西村務理事長が藍綬章を受章されました。おめでとうございます。

大分県聴覚障害者協会の西村務 理事長が藍綬章を受章されました。

おめでとうございます。

聴覚障害者の支援に力 藍綬章・西村務さん
別府市で3年前まで営んだ理容店で30年以上、理容を学ぶろう学校の生徒30人以上を実習生として受け入れ、指導してきた。
受章に「周囲が支えてくれたおかげ。とてもありがたい」と手話で喜びを話した。
6歳の時に高熱を出し、聴力を失った。
その後、話せなくもなった。県立聾(ろう)学校を卒業後、大分市の理容店で見習いをしながら理容師の資格を取得。
岡山、大阪の店で腕を磨いた。
客の顔そりをしていても「痛い」という声が聞こえない分、客のわずかなしぐさや表情の変化に目をこらした。
髪形の注文は、筆談や身ぶり手ぶりを交えて理解した。
別府市に戻り、1978年に開業。
当時から聾学校の生徒の実習を受け入れてきた。
生徒たちにも自分が実践してきたように、「お客をよく観察して、根気よくコミュニケーションを取ることが大切」と教えてきた。
自身が理容師になったころは、手話通訳は今ほど多くなかっただけに、「一生懸命伝えようとする気持ちが大事」と伝えてきた。
06年からは県聴覚障害者協会の理事長。
手話通訳の充実などに力を注いできた。
いま課題に感じているのは、ろう者の高齢化。
介護施設に手話ができる人はまだ少なく、コミュニケーションが取れないと感じている。
「ろう者専用の施設を建て、入居者同士でコミュニケーションが取れるようにしたい」
西村務さん(67)=別府市鶴見 (興野優平)