古い記事ですが、聴覚障害の少年が飼っている「ピットブル」に命を助けてもらったというお話です。聞こえない人は、寝ている時に”火事が起きている”、ということがわからないという人が多いと思います。

これは2014年の記事です。

さきほど、カナダのモントリオールではピットブルを新たに飼うことを禁止にする条例案が可決されたことは、みなさんご存知だと思います。

「ピットブル」は、本当に危険な犬?

この記事を読まれたら、そうじゃないってことが分かると思います!

聴覚障害の少年を助けた勇敢な犬のお話です。

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2014年7月16日、アメリカ合衆国インディアナポリスのとある民家にて火災が発生した。

ちょうどその時間、3日前にサマーキャンプから戻ってきたニック・ラム君(13歳)が一人で寝ていて家族は外出中でいなかった。

ニック君は生まれつき耳が聞こえない。

そして、補聴器なしでは何も音が聞こえない。

最悪なことに、補聴器を外して寝ていたニック君には、次第に家屋を包み込んでいく火の手のことなど知る由もなかった。

その時、家で飼っていたピットブルのエースがニック君のもとに駆けつけ、ものすごい勢いで彼の顔を舐め始めた。

当初ニック君は、エースが餌を欲しがっているのだと思って適当にあしらっていた。

しかし、いくらやめろと命令してもエースは言う事を聞かず、ニック君が完全に起きるまで決して顔舐めをやめようとしなかった。

そしてぼんやりとしていた意識が覚醒した時、ニック君は鼻をつく煙のにおいによって火事に気付いた。

ニック君は慌ててTシャツで口と鼻をふさぎ、エースと共に家から脱出した。

家屋は17万5000ドル(およそ1770万円)分の損害を負ってしまったが、幸いニック君とエースは全く怪我をせずに済んだ。

—エースの忠義に賞賛の声が上がる

ニック君の両親は、エースが息子を助けてくれたのだと強く信じているという。

もしもエースが居なかったら、ニック君は火災に巻き込まれて命を落としていた可能性もある。

文字通り命がけで主人を守ったエースはペットの鑑と言えるだろう。

この話題が紹介されて以来、ネット上でも絶賛の声が巻き起こっている。

ちなみに、家で飼っていた猫のピクシーは煙のダメージでダウンしていたが、命に別状はないという。

もしも先に煙を吸い込んでいなければ、きっと飼い猫も犬と一緒に主人を起こしに来てくれた…と信じよう。