窓ぎわのトットちゃんで有名な黒柳徹子さんが、インスタグラムで、「日本聾(ろう)者劇団」のこと、手話狂言のことを紹介して下さいました。

黒柳徹子さんのインスタグラムからです。

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Tetsuko Kuroyanagi

昨日と今日の2日間、国立能楽堂で、「社会福祉法人トット基金 日本聾(ろう)者劇団」による「第36回 手話狂言 初春の会」が開催されました。

1981年に出版された私の著書「窓ぎわのトットちゃん」が大評判となり、その印税で設立したのが「社会福祉法人トット基金」です。

設立前(40年くらい前)に、アメリカには、すでにプロのろう者の劇団があり、その劇団に日本に来ていただいて、私といっしょに各地をまわって公演をしました。

日本でも、そのようなプロのろう者の劇団があったら、どんなにいいだろうと思っていました。

プロの俳優になりたい ろう者の人たちと話しあって、聞こえる人も聞こえない人も一緒に楽しめる演劇「手話の劇団」を作ることにしました。

日本で唯一のプロのろう者劇団です。

日本のテレビや映画などで手話が必要な時には、みなさん、俳優たちに声を掛けてくださいます。

俳優たちは20人くらいで、毎年1月に、国立能楽堂で、手話狂言をして、みなさんに見ていただいています。

手話狂言とは、伝統的な狂言のセリフの部分を、手話でろう者の俳優がやります。

耳の聞こえる方には、狂言師の方がセリフを、かげから喋ります。

あまりにも俳優の手話の動きとセリフがぴったり合っているので、狂言師の方が俳優の手話に合わせているのだろうと、思う方もいらしゃいますが、そうではありません。

狂言師の三宅右近さんが、お稽古の時から、非常に厳しく、狂言の動きを正確に教えて下さっているから、ぴったり合っているのです。

私は、トット基金の理事長として演目の始まる前の30分くらい、手話狂言のことなどをお話しします。

本当は、私も手話でやれればいいのですが、私は口が早いので、私の手話では、とても追いつきません。

ですから、上手な手話通訳の田中さんに、お願いしています。

「日本聾(ろう)者劇団」は、フランス他イタリア、スペイン、ロシア、ワシントンなど外国でも評判がよく、招聘されて随分いろんな国に行きました。

毎年1月に国立能楽堂で、面白く笑える狂言をいたします。

狂言は、一つの演目は短く、笑いは万国共通です。

ご興味があったら、どうぞ来年、見にいらしてください。

そして、笑って、拍手してください。

笑いや拍手は、ろう者の俳優たちの心に届きますから。